子供のボイストレーニングについて
子供のボイストレーニングについての考えを書きたいと思います。
基本的に私はどんな年齢の方でも、ゴールに向かってのサポートを全力でします。勿論子役オーディションの為にレッスンに通いたい。というのもお受けいたします。ただ、その子の喉に無理をさせてまで役を掴ませたいとは思いません。
子供の声帯というのはとても柔軟に出来てはいますが、だからといって喉に負担のかかる歌い方を続けていくのはとても危険です。個人的には子供が舞台で喉を酷使するのはあまりオススメはしたくありません。特にテレビなど、メディアでは「○才でこんなに歌える!!」などと『若ければ若いほどすごい』という様に煽っている事もあります。そういう物を見て「私も歌いたい!」と思う子供達が少なくありません。「憧れる」のは良い事ですが、焦って若い間に喉を痛めたり癖のついた歌い方をしてしまうと、将来使えない喉になってしまったり、ついてしまった癖を取るのに無駄な年数を費やす事になります。
正直言います。「歌える」子は歌えます。どんなに若くとも。
子供でも大人顔負けでベルティングで張り上げて歌える子もいます。でもそれが必ずしも皆が「同じ年齢で」できるとは限りません。「子役」というのは魅力的ですが、子役だけに生涯を捧げたいのか、将来も歌を続けていきたいのか。を考えて欲しいと思います。
最後に、若い間に「歌えない」=「実力が無い」というのはありません。歌は身体全体が楽器です。その楽器の準備が何歳に整うのか否かは、その方の生まれ持った物によって個人差があります。子供の間に出ない声を無理に張り上げて出させるよりも、大人になった時に通用する人間になる為の準備をどの様にするかが重要だと思います。そういう面では基礎をキッチリと作り上げていく為の子供のボイストレーニングというのは有りだと思っています。
まずは気軽にご相談いただければと思います。